ep.7 やまくしエッダちゃん。

エオルゼアにも乗用になりそうなウマ目や偶蹄目の動物達はいる。黒衣森にもユニコーンやエルドゴードとかいたし、ここ東ザナラーンにいる大型のヤギだってきっと飼い慣らせば乗れるだろう。ずっと東方の国にはウマを飼い慣らして乗ってる人達が大勢いるってパパも言ってた。

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エオルゼアでチョコボが特にポビュラーになった一番の理由は高い知能だと思うし、コストの安さも大きな理由だと思う。

でも私に言わせると「乗りやすいから」だった。
だってチョコボは人を乗せる時にしゃがんでくれるもの！
ウマに乗る時、ウマはしゃがんでくれないんでしょ？それって鞍がついてなかったらどうやって乗るのかしら？

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古代アラグ帝国時代からあるというアラグ陽道を、ザナラーンの大型のヤギ、ミオトラグス・ビリーとナニー達を眺めながら道なりに進むエッダちゃん。

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キャンプ・ドライボーンは、ザナラーンの強い日差しを避けるように地下を掘り下げた場所に存在しました。

ザナラーンには数多くの遺跡らしき物が点在するのですが、ドライボーンもそんな遺跡の地下を利用して作られた補給拠点の様でした。

アマルジャ族の侵攻に備えて不滅隊が駐留する他、すぐ北に聖アダマ・ランダマ教会もあるのでわりと賑わっているのでした。

お昼の日差しを避けるようにエッダちゃんもドライボーンにやってきました。

チョコボ留にアンナを預けて、スロープを降りていきます。

広場は不滅隊の兵士や難民らしき人達で賑わっていました。その中央に立つ偉そうな男性に声をかけます。

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こんにちは！私はグリダニアから来たんですが、こちらにお食事出来る所はどこかありますか？

イセムバード「冒険者か。あっちにバーがある。宿はこっちだ。」

ありがとうございます！

教えてもらったバーに行ってみる。

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ハイブリッジを守っていた銅刃団というのは女性が多かったけど、ドライボーンにいるのはそれとは違う部隊のようで、男性ばかりだった。

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こんにちはー。

薄暗い店内だが、楽しくやってる他のお客さんもいるみたいでまあまあ安心かな．．．

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へいらっしゃい。

ミコッテのウエイトレスが声をかけてくれる。

お昼を食べたいんだけど、おすすめありますか？

ミコッテのウエイトレスはじーっとこっちを見たまま、黙ってメニューの大きな看板の一番上を指さした。

ミコッテ風山の幸串焼。
おいしそう。じゃあそれとジュースを！

あいよー。
オーダー！やまくしわーん！

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あいよー山串ワン。
ゆっくりしていきな嬢ちゃん。

何だか気さくなお店だった。
空いてるテーブル席に座ったが、空き瓶が置いたままになっているので、こっそりテーブルの奥の方に押しやる。

すぐにカウンターの中から肉の焼ける香ばしい香りが漂って来た。

程なく、木製のジョッキに入ったグレープジュースをミコッテのウエイトレスが運んで来たので聞いてみる。

ミコッテ風ってどしてミコッテ風なんですか？

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あーそれな。
うちらミコッテ族は狩猟民族でさ、狩りのネタが部族によって違うんだけど、狩りの時のメシは獲物をその場でさばいて食うのがミコッテの流儀なんだわさ。ここのドードーは、うちのおっとうが朝早く狩りで採ってきた新鮮なやつだぜ。
うっめぇから！